
このブログでは、ストレチックス本部著書「70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ」で書いたことの要点や、書ききれなかったことを、お伝えしていきます。
今回のテーマは「睡眠の質を下げる夜のNG行為について」です。
はじめに
「寝たはずなのに疲れが取れない」「朝から体が重く、やる気が出ない」「朝食を作るだけで精一杯」──
そんな声を40代女性から多く聞くようになりました。
仕事、家事、育児、親の介護…やることが多い年代だからこそ、**「疲れを翌日に持ち越さないこと」**が大切です。
しかし実際には、眠っても疲労が抜けず、朝からだるさが残ってしまう方が増えています。
この原因の多くは、「寝不足」よりも**“眠りの質”の低下**です。
そしてその質を決めているのは、あなたが「眠る前に何をしているか」。
ストレッチ専門家の立場から断言できるのは、
“寝る前の1時間が、翌朝のコンディションを左右する”
ということ。
今回は、知らずにやっている“夜のNGルーティン”を徹底解説し、
今日から変えられる「朝スッキリ起きるための夜習慣」をご紹介します。
朝スッキリ起きられない本当の理由
「睡眠時間は足りているのに、朝がつらい」
それは体が休めていない証拠です。
私たちの体は、眠る前に**交感神経(活動モード)→副交感神経(休息モード)**へと切り替わることで、深い眠りに入ります。
しかし、夜の過ごし方次第でこの切り替えがうまくいかず、睡眠中も体が“戦闘モード”のままになっていることがあります。
また、40代以降はホルモンバランスの変化によって自律神経の調整力が低下。
つまり、若いころのように「寝れば回復する」体ではなくなっているのです。
寝る前のちょっとした習慣が、睡眠の質を左右していることに気づくことが、最初の一歩です。
今すぐやめたい!夜のNGルーティン6選
× 1. 寝る直前までスマホやSNSを見ている

「寝る前のSNSチェック」が日課になっていませんか?
スマホのブルーライトは、脳に「今は昼間だ」と錯覚させ、睡眠ホルモン“メラトニン”の分泌を抑えます。
さらに、SNSやニュースの情報は感情を刺激し、脳を興奮状態にしてしまいます。
特に40代はストレスの影響を受けやすく、脳の興奮が長引く傾向があります。
○ 改善策
-
寝る1時間前にはスマホを置く
-
寝室にスマホを持ち込まない
-
照明をオレンジ系の間接照明に変える
「ブルーライト断ち」をするだけで、寝つきと朝の目覚めが劇的に変わります。
× 2. 寝酒でリラックスしている

「寝酒を飲むとよく眠れる気がする」──これは一見効果的に思えますが、実は大きな誤解です。
アルコールは入眠を早めるものの、睡眠の質を著しく下げます。
眠りが浅くなり、夜中に何度も目が覚めたり、早朝覚醒を引き起こす原因にもなります。
また、肝臓がアルコールを分解するために夜中も働き続けるため、体は「休息モード」に入りづらくなります。
○ 改善策
-
飲むなら就寝3時間前までに
-
量は少なめ、週に数回まで
-
夜は「カモミール」「ルイボス」「ジンジャーティー」など温かいハーブティーを代わりに
体の“内側”からリラックスできる飲み物に変えるだけで、深い眠りに近づけます。
× 3. 冷たい飲み物・アイスを夜に摂る

「お風呂上がりのアイスが楽しみ」という方も多いですが、冷たい飲食は内臓の働きを鈍らせ、体温リズムを乱します。
人は体温が下がるときに自然と眠くなるため、寝る前の過度な冷えは、眠気を遠ざけるのです。
○ 改善策
夜は常温の水や白湯で水分補給を。
体の芯が温まることで副交感神経が働きやすくなり、自然と眠りに入りやすくなります。
× 4. シャワーだけで済ませる
「疲れてるから湯船に入るのが面倒…」
その気持ちはわかりますが、**お風呂は最高の“睡眠導入スイッチ”**です。
湯船に浸かると一時的に体温が上がり、その後の「体温低下」で眠気が訪れます。
さらに、血流が改善して筋肉の緊張が解け、自律神経がリセットされます。
○ 改善策
-
38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分
-
首の後ろまでしっかり温める
-
バスソルトやアロマを入れて香りのリラックスもプラス
入浴後30分〜1時間で眠りに入るのが理想です。
× 5. 寝る直前の食事・間食
夜遅くに食事を摂ると、胃腸が消化活動で働き続け、体が休めません。
特に脂質や糖質の多い食べ物は、血糖値を乱し、睡眠中の脂肪燃焼を妨げます。
○改善策
-
夕食は就寝3時間前までに
-
どうしてもお腹が空いたら温かいスープやゆで卵など消化の良いものを
-
「寝る前のプロテイン」も量に注意
「寝る前の空腹が怖い」という人ほど、朝のだるさを感じやすい傾向があります。
内臓を休ませることも睡眠の一部なのです。
× 6. 寝る前に考えごとをしてしまう

「明日の段取り」「今日の反省」──
真面目な人ほど、寝る前に頭の中で仕事や家事のシミュレーションをしてしまいます。
しかし、これは脳を“覚醒モード”に戻す最大のNG行為。
○ 改善策
「考えたいことは紙に書く」
頭の中で整理するよりも、紙に書き出すことで脳は「保存完了」と認識し、安心して眠りに入れます。
また、寝る前の瞑想や深呼吸もおすすめです。
睡眠の質を高める「夜のストレッチ習慣」
ストレッチには、筋肉の緊張を解きほぐすだけでなく、副交感神経を優位にする効果があります。
つまり、「寝る前ストレッチ=体をリセットして深い眠りに導く最強のルーティン」なのです。
1. 背伸びストレッチ(呼吸が浅い人に)
両手を頭の上で組み、息を吸いながらゆっくり背筋を伸ばす。
吐きながら肩を下げ、力を抜く。
→ 肩甲骨まわりがほぐれ、胸が開いて呼吸が深まります。
2. 胸ひらき呼吸(自律神経を整える)
背中で手を組み、軽く胸を張りながら鼻から息を吸い、口からゆっくり吐き出します。
これを5回繰り返すだけで、副交感神経が優位になり心拍数が安定します。
3. 股関節ゆらしストレッチ(下半身の血流促進)
仰向けに寝て膝を立て、左右にパタンパタンと倒す。
骨盤まわりがゆるみ、血液の循環が改善。冷えやむくみが軽減されます。
4. 首まわし&肩すくめ(肩こり・頭重感に)
ゆっくり首を回し、肩をすくめてストンと下ろす。
これを数回繰り返すことで、首肩の血流が改善し、寝つきがスムーズになります。
睡眠の質を上げる“環境リセット”
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照明:寝室はオレンジ色の間接照明を。明るすぎる白光はNG。
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音:静寂よりも、ヒーリング音や波の音など“ゆらぎ”のある音が◎。
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香り:ラベンダー・ベルガモット・サンダルウッドなど、リラックス効果が高いアロマを活用。
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温度と湿度:25〜27℃、湿度50〜60%をキープ。冷えすぎや乾燥は不眠のもと。
夜の過ごし方が、翌朝の“自分”を決める
眠りの最初の90分は「黄金の90分」と呼ばれ、成長ホルモンや修復ホルモンが最も多く分泌される時間です。
ここでしっかり休息できるかどうかで、翌朝の体調・肌・代謝が決まります。
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成長ホルモン → 疲労回復・脂肪燃焼
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メラトニン → 自律神経とホルモンの安定
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セロトニン → 翌朝のスッキリ感
つまり、「夜の過ごし方」がそのまま「翌朝の私」をつくるのです。
まとめ|夜の1時間を変えれば、朝が変わる

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スマホ・寝酒・夜食・冷たい飲み物は睡眠の敵
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入浴・深呼吸・ストレッチで副交感神経を整える
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照明・音・香りを変えるだけで眠りの質は上がる
「眠れない夜」を「整える時間」に変えること。
それが、朝の“スッキリ感”を取り戻す最短ルートです。
今日から、眠る前の1時間を**「自分をリセットするゴールデンタイム」**にしてみてください。
明日の朝、鏡に映る自分の顔がきっと違って見えるはずです。
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ストレッチ専門店ストレチックス
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