このブログでは、ストレチックス本部著書『70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ』でお伝えしきれなかった内容を、現場での知見をもとに、より分かりやすくお届けしています。
今回のテーマは、多くの方が経験する「足がつる」症状についてです。
はじめに|夜中に突然やってくる「足のつり」
夜中、ぐっすり眠っていたはずなのに、突然ふくらはぎが激しくつる。
思わず飛び起きて、必死に足を伸ばした経験がある方は少なくないでしょう。

「水をあまり飲んでいないからかな」
「ミネラル不足かも」
「年齢のせいだから仕方ない」
こう考える方が多いのですが、実際には水分不足だけが原因で足がつるケースはそれほど多くありません。
もちろん脱水やミネラル不足が影響することもありますが、ストレチックスに来店される多くの方の体を見ていると、もっと根本的な原因が見えてきます。
それは、筋肉の柔軟性の低下と体の使い方のクセです。
足がつるとは何が起きているのか
足がつるという現象は、医学的には「筋痙攣(きんけいれん)」と呼ばれます。
これは、筋肉が自分の意思とは関係なく強く収縮し、元に戻らなくなる状態です。
特に多いのが、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)。
これらの筋肉は、立つ・歩く・体重を支えるなど、日常生活で常に働いている筋肉です。
筋肉が健康な状態であれば、
-
収縮する
-
緩む
という動きをスムーズに繰り返します。
しかし、筋肉が硬くなったり、疲労が蓄積したりすると、
緩むべきタイミングで戻れなくなり、痙攣として現れるのです。
足がつる人の体に共通する状態
ストレチックスに来店される方の体を見ていると、足がつりやすい方には共通点があります。
それは次のような状態です。
-
ふくらはぎが常に張っている
-
足首が硬い
-
太ももの裏(ハムストリング)が硬い
-
股関節の動きが小さい
-
体幹が弱く脚に負担が集中している
つまり、足の筋肉が休めない状態になっているのです。
例えば、体幹や股関節がうまく使えないと、
本来は全身で支えるはずの体重を、ふくらはぎだけで支えることになります。
すると筋肉は一日中働き続けることになり、
夜、体がリラックスした瞬間に痙攣が起こりやすくなります。
40代以降に増える理由
足がつる症状は、40代以降で増える傾向があります。
その理由は主に次の3つです。
① 筋肉の柔軟性が低下する

年齢とともに筋肉や筋膜は硬くなります。
若い頃は自然に伸びていた筋肉も、徐々に可動域が狭くなります。
その結果、筋肉が緩みにくくなり、痙攣が起こりやすくなるのです。
② 血流の回復力が落ちる
筋肉は血流によって栄養と酸素を受け取っています。
しかし血流が悪くなると、疲労物質が溜まりやすくなります。
夕方になると脚が重くなる、むくみやすいという方は、
この状態に近い可能性があります。
③ 体の使い方が偏っている
片足重心や前かがみ姿勢など、日常のクセによって
一部の筋肉だけが働き続ける状態が起こります。
この状態が長く続くと、
特定の筋肉が限界を迎え、つりやすくなるのです。
実は多い「つりやすい体のクセ」
足がつりやすい方には、次のようなクセがよく見られます。
片足に体重をかけて立つクセ
骨盤が傾き、片側のふくらはぎが常に緊張します。
膝をロックして立つクセ
膝を伸ばしきる立ち方は、ふくらはぎへの負担が大きくなります。
足首が動かない歩き方
足首が硬いと、ふくらはぎが常に代償的に働きます。
前かがみ姿勢
体の重心が前に行くことで、ふくらはぎの負担が増えます。
このような状態が積み重なると、
筋肉は常に「働きっぱなし」になります。
夜中につりやすい理由
足がつる症状が夜中に起きやすいのには理由があります。
寝ている間は体がリラックスし、筋肉の緊張がゆるみます。
すると、日中に蓄積していた疲労や硬さが一気に表面化します。
また、足首が伸びた姿勢(つま先が下を向く姿勢)になると、
ふくらはぎの筋肉は短縮した状態になります。
この状態で筋肉が急に収縮すると、
痙攣として足がつるのです。
やってしまいがちな対処法
足がつる人ほど、次のような対処をしているケースがあります。
-
強くふくらはぎを揉む
-
痛い場所だけをストレッチする
-
水分だけを意識して増やす
-
サプリメントに頼る

これらが完全に間違いというわけではありません。
しかし、根本原因である筋肉の使い方や体のバランスが変わらなければ、症状は繰り返します。
ストレッチ専門店が見ている本当の改善ポイント
ストレチックスでは、足がつる方に対して、
ふくらはぎだけをケアすることはほとんどありません。
重点的に整えるのは次の部分です。
-
股関節の可動性
-
太ももの裏の柔軟性
-
足首の動き
-
骨盤と体幹の安定
-
姿勢と重心バランス
これらを整えることで、
脚の筋肉が過剰に働かなくていい状態を作ります。
その結果、
-
夜中の足のつりが減る
-
脚の張りが軽くなる
-
むくみにくくなる
-
歩くのが楽になる
といった変化が起こる方が多くいらっしゃいます。
自宅でできる予防のポイント
足がつるのを防ぐために、次の習慣を意識してみてください。
1. 寝る前にふくらはぎを軽く伸ばす
無理に強く伸ばす必要はありません。
ゆっくり呼吸しながら伸ばすことが大切です。
2. 足首を動かす
足首の可動域が広がると、ふくらはぎの負担が減ります。
3. 同じ姿勢を長く続けない
長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしは筋肉を硬くします。
4. 片足重心を避ける
立つときは左右均等に体重を乗せる意識を持ちましょう。
まとめ|足がつるのは体からのサイン
足がつる原因は、単なる水分不足ではありません。
多くの場合、
-
筋肉の柔軟性低下
-
体の使い方のクセ
-
姿勢や重心の偏り
こうした積み重ねによって起こります。
足がつるという症状は、
体が「少し使い方を見直してほしい」と伝えているサインです。
その場しのぎで対処するのではなく、
体全体のバランスを整えること。
それが、つらない体を作る一番の近道です。
もし夜中の足のつりに悩んでいるなら、
一度ご自身の体の使い方を見直してみてください。
ストレチックスでは、体の動きや姿勢を丁寧に分析し、
脚に負担がかからない体づくりをサポートしています。
「またつった…」という夜を減らすために、
今日から少しずつ体のケアを始めてみてはいかがでしょうか。
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