このブログでは、ストレチックス本部著書「70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ」

執筆者が、本で書いたことの要点や、書ききれなかったことを、お伝えしていきます。

今回のテーマは「手と脳のつながり」です。

 

●ヒトは手を手に入れた

 

▼手の獲得と現代

 

ヒトは四足歩行から進化して発生した生き物です。

いろいろな説があると思いますが、もともと四足歩行で暮らしていた時代、肉食動物に襲われないためにはいち早く危険を察知して対応しなければなりません。

そのためには草むらや茂みにいる敵がよく見えることです。

四足の高さから二足になり背丈を伸ばせばより遠くを見ることができます。

そして前足は地面につくことがなくなり自由に使えることができるようになりました。

そして現代、ペンを持ったり、箸を使ったり、裁縫をしたり、スマートフォンで文字を打ったりと細かい作業を当たり前のように行っていますが、これもヒトとして進化し、発達することで可能になったことです。

つかむ、握る、つまむ、持つ、さらにはじゃんけんやあやとりなど指を細かく使う特徴があるのがヒトの手です。

 

▼ペンフィールドの地図

 

カナダの脳神経外科医、ワイルダー・グレイブス・ペンフィールドにより手を動かすために使う脳の領域は広いことが見つけられました。

ペンフィールドは脳の各部分に電気刺激を与え、脳の機能と身体の反応部分を調べ、脳の場所それぞれに手や足、目、口といった運動や感覚が分かれていることがわかりました。

それを脳の地図として表したものがペンフィールドの地図です。

運動野、感覚野の両方とも、手を司る部分の面積がとても広くなっていることがわかります。

これは脳と手の関係性、つながりが大きいということです。

「手は第二の脳」「外に出た脳」といわれることがあります。

脳が指令を出して手指の細かな動きを調整する一方、手指を動かすことでその刺激や感覚が脳にフィードバックされ、次にどのような指令を出したらよいか判断させるようにします。

指先を使い、スマートフォンのどの部分をどの程度の力で何回タップするか、箸をコントロールして小さいご飯粒をつまむようにするかといった動きが可能なのは脳とのつながりが強く、感覚を受けるセンサーや細かい動きをするための能力が非常に高い部分なのです。

同じ指でも足の指は鈍感です。

かたちの違いはありますが、一つ一つの関節を動かしたりするのは手指に比べれば難しく、怪我をしても気が付きにくいといったことがある場合もあります。

 

▼手の道具としての役割と脳の発達

 

細かな運動が可能であり、感覚がすぐれていることでヒトは手を道具として使っているという考え方があります。

ヒトは手を使って対象物の様子を捉えることが可能です。

皮膚感覚には触覚、圧覚、痛覚、温覚、冷覚という受容器がありますが、手指でものを触れるとその手触りでかたちや温冷の感覚がわかります。

そして対象物の変化を感じ取ることができます。

例えばペンで文字を書く際、はさみで紙を切る際にはどの程度の力加減で行うと目的にあったことができるか手を通して実行しています。

手で触れることで直接、対象物を捉えることに加え、道具を介しても適切な運動を行うことができるのはヒトの手という道具を使うための道具としての存在のおかげなのです。

そして手を使い道具を使うということがヒトの脳の発達に影響しているといわれています。

手と脳のつながりが強いことはペンフィールドの地図でわかります。

手が動き何かに触れ、それを脳に伝えさらに脳が指示を出すことの繰り返しにより、手はより細かい動き、脳もより高度な支持を伝えあうとうやりとりをします。

手を使い、道具を使い、より使いやすい道具を考え開発し、さらにそれを使いこなすという過程が脳の発達を促進させたともいいます。

現代は医療現場で自分の手のように使い手術ができる機器などがあります。

それを開発したのは脳の発達のおかげ、そしてそれを操作する技術はヒトの手です。

また手の動きはコミュニケーションをとるための道具としても使われます。

手話では言葉を表現し、点字を読み取るのは指先です。

握手は友好、親指を立てるサムアップはポジティブな意味を示すように使われることが多いと思います。

 

●進化と退化とヒトの成長

 

▼親指の動きがヒトを発展させた

 

ヒトの手で特徴的な動きが親指の機能です。

親指の機能としては他の4指と対になり、ものをつかむ、つまむ動きができることがあげられます。

この動きを対立といい、親指の呼び方は母指なので、運動としては母指の対立といいます。

手にはその動きのための母指対立筋という専用の筋肉があります。

スマートフォンを片手で持って操作することも、床に落ちた小さなごみをつまむことも親指と他の4指、手のひらで支えることができるものです。

猿人として進化していく過程でこの母指の動きを獲得して、石器をはじめとした道具を使えるようになり、手指を器用に使うことができるようになったという調査、研究もあります。

 

▼長掌筋について

 

ご存じの方もいるかもしれませんが、個々により持っている、いない場合がある筋肉です。

ご自身の片手の親指と小指を合わせ手首を内側に曲げてみましょう。

このときに手首にスジが浮き出るでしょうか。

ほとんどの方には現れると思いますが、これが長掌筋の一部です。

日本人の5%ほど、白人では20%程度に長掌筋が欠損しているとされ、また欠損していても支障はなく、他の筋肉で補うことができているそうです。

この長掌筋が何かといえば、腕から手のひらまでつながる筋肉、手を握るときや手首を内側に向かって曲げるときに機能します。

ヒトとして活動する前のサルの時代には、木登りをしたり木の間を移動したり、枝などをつかんで生活していました。

そのためにはつかむ、握ることのできる機能が必要で、その役割をしていた一つが長掌筋です。

時代が変わりヒトの祖先が木の上で生活をしなくなっていくことで使わなくなった部分であり、それにより欠損、退化した部分なのです。

それでもクライミングなど、特異的な運動により筋力が強くなることもあります。

ヒトの生活の中で必要なところは発達し、必要がないと判断されれば長い年月のなかでその役割を終えていく一つが手の中に存在しています。

 

▼成長と手の役割

 

赤ちゃんのときには手指の細かい動きはできませんが、あちこちを触ったり口にくわえたりするように使います。

ハイハイをするころにも手で床を捉えて身体を運びますが、これも手から伝わる刺激の一つになっています。

成長に合わせて少しずつ手の機能が上がってきます。

0~2か月・・・手のひらを触ると握りかえす(反射)

5か月・・・5本の指をすべてつかって物をつかむ、指の分離はまだ難しい

7~8か月・・・親指、人差し指、中指の3指で物をつかむ

10~12か月・・・親指と人差し指で物をつかみ、他の指が独立する

1~2歳・・・つかんだり離したりできる

5歳・・・動作は遅いがほぼ目的にかなった使い方ができる

というように、手でものに触れる感覚と動きを身につけていきます。

乳幼児、子供の玩具も手に対しての刺激が入るものがたくさんあります。

例えば積み木は様々なかたちのものがあり、触れた感覚が異なります。

それをどの程度の力加減で倒れないように組み立てていくかは微調整をする能力が養われます。

その他、素材により触った感覚の違い、手でたたく楽器のような玩具も音の大きさの変化を感じとるなど、様々なものに触れることにより手の動きと脳のつながりを持たせて動きを考える能力がついていくといえます。

 

▼手を使って脳機能の低下を予防

 

乳幼児、子供は手を使いながら成長していきますが、大人は手の機能を保ち刺激をあたえることで脳機能を衰えさせないようにしていきましょう。

手と脳のつがなりがあることがわかれば手指を使うことが、脳の衰えを防ぐ方法の一つとされ、脳のトレーニングでは指を使うものも取り入れられています。

手指を動かすことにより脳はそれに応えるため、脳の血流があがり、脳内で情報を伝える機能が使われています。

手指を鍛えようと特別な道具を用意する必要はありません。

スマートフォンの画面を自分の思う通りにタップする、パソコンのキーボードを打つといったことで脳と手指にはやりとりが起こります。

ただし日常で繰り返されている動作はすでに身体にインプットされていることなので意識せずに行われることもあります。

1つアレンジをするならやはり普段と違う使い方をするということです。

マンネリ化させないためには例えば手を最大限広げてみる、これだけでも普段よりも筋肉や関節や手を大きく使うといったことになります。

安全に行える範囲のなかで、利き手と反対の手を使ってみることもこれまで使っていなかった感覚や脳の領域を刺激することができます。

 

●まとめ

 

手作業というとヒトの手で一つ一つ行う丁寧さが想像できます。

特に職人技といわれるような繊細な仕事は手の感覚が優れているものだと思います。

触れただけでちょっとした違いを感じる機能はヒトの発展に必要だったもので、現代の我々にもなくてはならないものです。

・手と脳のつながりはとても強くヒトの発達に関連している

・親指の発達が細かい指先の動きを可能にした

・成長過程でいろいろなものに触れ、手の機能をつくることが大切

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ストレッチ専門店ストレチックス
https://stretchex.jp/

本部著書&公式ブログ 監修・執筆

本部研修トレーナー 渡辺 久進

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