
このブログでは、ストレチックス本部著書「70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ」
執筆者が、本で書いたことの要点や、書ききれなかったことを、お伝えしていきます。今回は「前腕の筋群」についてです。
腕は分けていくと3つの部分にわかれます。
力こぶの部分、二の腕の部分の肩から肘までを上腕と呼びます。
これは上腕骨という部分が肩の関節、肘の関節を構成しています。
肘から手首までが前腕、その先が手指です。
手の甲側にある、手の甲から肘にかけての筋肉は手と手首を反らせるように働きます。その対にあるのが腕の内側から手のひらにかけてある筋肉です。手と手首を手のひら側に折る動きや握る動きに使われます。
手の甲側に向かって動く動作を手関節の伸展といいます。
手のひらで前に向かって押すときや、床などに手のひらをつけて体を支える際には手関節が背屈している状態になります。
反対に手のひら側に向ける動作を屈曲といいます。
手首のみを屈曲させることはあまり大きな動作で行うことは少ないですが、手のひらや指先の動きを合わせると、お箸をもってごはんを食べるさいに手首を動かしている時、何か荷物を抱え込もうとして手首を巻き込むような動きなどは屈曲動作をしているといえます。
前腕から手にかけては複数の筋肉があり、手のひら全体、一部の指のみというように動く部分が変わってきます。
また、手のひらの大きさの中で収まっている筋肉があります。
これらは手首の動きや肘の動きには関連せずに、手のひらや指先を動かすことに特化しています。
前腕には骨が2本あります。
皆さんはイメージできますか?
一つを橈骨(とうこつ)、もう一つを尺骨(しゃっこつ)という骨があります。
手の甲側から手首を触れると親指側と小指側にそれぞれ出っ張っている部分がありその間はくぼみになっているかと思います。
親指側の骨が橈骨で、そのまま肘までの長さがあります。小指側の骨が尺骨で同じく肘までの長さがあり橈骨とともに上腕骨と肘関節を構成しています。
この骨に沿ってマッサージや圧をかけていくと意外と硬いこと感じたり、左右で厚みの違いがある場合もあります。
前腕部分の大まかな筋肉です。
〇浅指屈筋(せんしくっきん)
…上腕骨、橈骨から指の第1関節の手前までつく。手首と指を内側に曲げる。
〇長掌筋(ちょうしょうきん)
…上腕骨から手の指の手前までつく。前腕の内側にスジのようなものがわかればこれが長掌筋の腱。手首を内側に曲げる。
〇長橈骨手根伸筋(ちょうとうこつしゅこんしんきん)
…上腕骨の外側から橈骨に沿うように通って人差し指の根元までつく。
手首を反らす、親指側に傾ける。
〇小指伸筋(しょうししんきん)
…上腕骨の外側から前腕の外側、手の甲を通って小指の先までつく
小指を反らす
・・・などです。
漢字が並び同じような呼び名の筋肉が続きトレーナーも覚えることに苦労をすることでしょう。そして大まかといいましたがまだたくさんあります。
腕の内側、外側、手首の動きのみ、手の指先まで動かす筋肉などに分かれて前腕に存在をしています。
★前腕の内側、手のひら側の筋肉

この筋肉の疲労の蓄積や硬さにより肩回りの筋肉、動きにも影響することがあります。
前腕の筋肉ではあるのですが、先ほどの筋肉は「上腕骨」につながっています。
上記で示した機能のほかに、肘の曲げ伸ばしをするもの、肘に対して前腕を動かす作用が多くあります。
例えば、何かのスポーツで肘の具合が悪いというと、これらの筋肉の疲労や過剰に使い過ぎていることがあります。
お仕事などで片手で重たいものを扱う、手元の細かい作業が多いといったことでも疲労が起こります。
肘の関節の上には肩の関節があります。
一つの関節、筋肉に不具合が出ると、その隣の関節、筋肉への影響が出ることがあるのです。
この場合であれば肘の周りの不具合、肘から肩までの筋肉への影響、肩関節へ影響というようになっていきます。
またその反対もあり、肩の動きが肘に負担が生じることも考えられます。
デスクワークが長いことで肘を痛めたという方にも出会ったこともあります。
悪いようなことばかりではなく、よい影響につながることも生かしましょう。
前腕部の凝りや疲労がとれることで腕が楽に使え、肩が余計な筋力を使わなくても済むようになるパターンです。
肩の筋肉が悪かったと思いきや、前腕部の負担がとれて重さがすっきりするということがあるので、肩、腕、手というような一連でケアができるとよいと思います。
★前腕の内側、手のひら側のストレッチの例

★前腕の外側、手の甲側のストレッチの例

前腕の筋肉は比較的、持久力のある筋肉です。
ちょっとしたことですぐに動かなくなるような部分ではなく、あまり疲労を感じにくい部分かもしれません。
いろいろな方の前腕を見ると、片腕が太かったり、厚みが違っていたり、手首を曲げる方がやりやすい、反らすことがしにくいなど、同じように見えても差が出る部分です。
その方の仕事や生活パターンによって個性が出やすい部分の一つだと思います。
手指を使えば前腕の筋肉が働きます。
ほぼ毎日手指は使うので労わっていただきたいと思います。
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ストレッチ専門店ストレチックス
https://stretchex.jp/
本部著書&公式ブログ 監修・執筆
本部研修トレーナー 渡辺 久進
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