このブログでは、ストレチックス本部著書「70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ」
執筆者が、本で書いたことの要点や、書ききれなかったことを、お伝えしていきます。

今回のテーマは「アンチエイジングの研究と期待」です。

 

●アンチエイジングの研究が進んでいる。

 

加齢を受け入れるか、それに抗うかは人それぞれ。
若いころと変わっていく見た目を気にしたり、体力的な部分であったりとその時々で年齢による変化は感じてくるものです。

年齢を重ねると身体の新陳代謝が衰え、それに伴い老化した細胞が身体に残ってしまい、それが加齢して現れてきます。
また、高齢になって元気に食べたり動いたりができればよいことですが、場合によっては不具合を抱えながらの生活になることあり、健康寿命を延ばすことが高齢化社会を快適に過ごすことといわれることが多くあります。

そこで進められているのがアンチエイジングに関する研究で、長寿遺伝子といわれるものを活性化させるというものです。
長寿遺伝子はサーチュイン遺伝子とよばれて研究が続けられているものがあります。
その遺伝子にはSIRT1(サート1)~SIRT7(サート7)というものがあり、それぞれがアンチエイジング効果を持っているということが知られています。
とくにSIRT1に多くの機能があり、炎症の抑制や代謝の改善ということが研究で分かってきました。
しかし研究初期は寿命を延ばす効果という機能を見つけ出すことができず、そこで注目されたのがSIRT6で、傷ついたDNAを修復してくれるということが見つかりました。
その後SIRT1でも寿命の延長効果が発見され、それは脳の中で活性化されることで眠りが深くなる、つまり良質な睡眠をとれることにより寿命が延びるということがわかってきたのです。

人の身体のいろいろな組織で長寿遺伝子が働くことによっていろいろな病気が予防できるということがあります。
例えば、心臓の病気、認知症、血管の老化、がんなどにも予防、改善の効果を発揮することが期待できるとされています。
長寿遺伝子を活性化させることができれば全身が若返ることができる、アンチエイジングができるということがわかってきています。
世界中の研究者がどのようにしたら長寿遺伝子が活性化することができるかを研究しているといいます。

画像

長寿遺伝子の量自体を増やすということが一つの方法とされます。
そして長寿遺伝子とともに働く因子にNAD(ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチド)といわれるものがあります。
このNADを増やすことで、長寿遺伝子を活性化させるということも方法の一つと考えられています。
そこで考えられるのが、NADになるひとつ前の物質であるNMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)を増やすということです。
このNMNを人に投与することでNADに変換されてアンチエイジングができるのかという研究が行われているといいます。

 

●アンチエイジングに効果的なものとは?

 

▼カロリー制限とアンチエイジング

 

研究でわかったことの1つはアンチエイジングにはがカロリー制限が有効ということです。
サルで行った実験ではカロリー制限をした個体は毛並みがきれいで引き締まった印象、一方、気にせずエサを食べていた個体は身体がたるんで弱々しくみえるようになります。
サル以外にも、さまざまな動物実験でカロリー制限によりアンチエイジングの効果が見られるとされています。
カロリー制限をすることで身体は栄養が足りない状態と判断し、細胞の劣化を防ぐために長寿遺伝子が活性化するといいます。

もうひとつがオートファジーをいわれるも身体のメカニズムです。
これは傷ついた組織、細胞を分解、壊してしまうことでそこから新しい元気な細胞をつくるというシステムです。
カロリー制限をすることでオートファジーの働きがよくなるとされます。

人間でも高カロリーのもの摂り過ぎれば病気などにつながることがありますが、アンチエイジングのため常にカロリー制限をするのはなかなか大変になるものです。
しかし食べないだけ、栄養バランスの悪いカロリー制限をしてしまうと体調を崩したり、他の病気になってしまったりすることになるかもしれないのです。
そこで研究が進んでいるのはカロリー制限することと同じように、何か食べることで長寿のためのシステムを活性化させることができないかというものです。

 

▼アンチエイジングにはザクロがよい

 

サーチュイン遺伝子とオートファジーの両方が活性化する食べ物として、ザクロに含まれる「エラグ酸」という成分の分解物が有効ということが発見されました。
ザクロを食べて腸内細菌によって分解されると、「ウロリチン」という物質ができるといいます。
数年の研究でわかってきたことは、食べて消化されたものが細胞の改善に有効であることがわかってきました。
皮膚組織に対しての研究では、直接ウロリチンを皮膚に与えるのでなく、食べて、体内から皮膚に届き、細胞が改善されるというとがわかってきました。
内的美容という役割を持ち、身体の中から若返るという期待の持てる成分といえるそうです。

身体の細胞にはミトコンドリアというエネルギーをつくる工場のようなものがあります。
この工場が壊れてしまうとエネルギーが作れなくなってしまうので、身体は弱くなって機能の低い細胞になってしまいます。
そこでウロリチンが働くこととでリサイクルのメカニズムであるオートファジーが活性化し、ダメージを受けたミトコンドリアを分解します。
ウロリチンによりサーチュイン遺伝子も活性化され、分解されたものから新しいミトコンドリアへの合成を促進するという、新陳代謝が生じます。
ミトコンドリアは身体を動かすための筋肉だけでなく、脳でも皮膚でも働いていることもわかっていて、身体の様々な部分の活性化、アンチエイジングにつながるということが期待できるのです。

画像

研究ではウロリチンは量を多めに摂取した方が効果的だとされています。
ザクロはなかなかスーパーマーケットで目にするものではないのでザクロジュースを飲む、ウロリチンのサプリメントも販売されています。

 

●ウロリチンの期待できる様々な効果

 

マウスの実験によるものですが、体毛をなくし、何もしなかった群とウロリチンを塗布した群を比べると、ウロリチンを塗布したマウスは毛が生えてくるということが起こりました。
これを人に応用することで、育毛効果を促進し、今後、ウロリチンを利用した新たな育毛剤をつくることができるのではないかと期待がされています。

そして髪の毛のほかに、加齢によって肌の張りがなくなる、しわが増えるといったことが気になるものです。
実験では皮膚の細胞に直接ウロリチンをかけてみると皮膚が持っている長寿遺伝子が活性化が見られ、それによってセラミドの合成の促進、ヒアルロン酸の産生が促進される、コラーゲンの分解の抑制させることが現れるということが起こったとされています。
きれいな肌にはよいイメージのコラーゲンは、分解されてしまうとシワの原因となります。
ウロリチンによりコラーゲンを分解する酵素の働きを抑制させることができるといいます。
加齢によって起こるコラーゲンの減少を防いでくれることによってシワの抑制や肌の張りを維持することにつながるのではないかとされています。

また、美白の効果も期待されています。
シミやくすみの原因はメラニンという物質ですが、ウロリチンはこのメラニンの産生を抑制させるといいます。
研究によるとメラニンの元になるチロシナーゼという酵素を阻害してくれるということがみられ、この酵素を阻害することでメラニンが合成できなくなるとされています。

画像

紫外線の防止には日焼け止めを使うと思いますが、紫外線を浴びると細胞の中のDNAに傷ができるとされ、それが修復できるかが老化の予防になります。
そこにウロリチンを使うことでその傷ついた細胞が修復されることが見られ、外に出るのに日焼け止めを忘れてしまった、というときにその後ウロリチンを活用することでそのダメージを抑えることができるのではという期待がされています。

 

●まとめ

 

健康長寿、加齢予防のための情報はインターネットや書籍でも出ているものですが、研究者の中ではまだまだ先のある研究対象だと思います。
我々の身体が老化を感じない、老化の進み具合を遅くできるといったことは見た目だけでなく、運動を長く続ける、病気にかかりにくくするといったことにも影響があるものだと思います。

・アンチエイジングのためには長寿遺伝子の活性化が有効とされている。
・カロリー制限によりアンチエイジングの機能が活性化するとされている。
・ザクロが持つ成分がアンチエイジングに有効とされている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ストレッチ専門店ストレチックス
https://stretchex.jp/

本部著書&公式ブログ 監修・執筆

本部研修トレーナー 渡辺 久進

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

★ストレッチ専門店ストレチックスは、全国展開中の”アナタの街のストレッチ専門店”。ボディワーク経験者を積極登用する「高い専門性」と、指名料なしの完全担当制による「高い個別性」がウリ。「マッサージ店と何が違うの?」「競合他店との違いは?」「お客様の声は?」について知りたい方は、次のページからご確認ください!

今なら特別価格でご利用できる!詳しい情報はここをクリック! <

▼LINE友だち登録で、ストレチックスの初回利用が超おトク!

▼ストレチックス本部著書「70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ」全国書店・アマゾンで発売中!

#ストレッチ専門店
#ストレッチ整体
#ストレッチマッサージ
#ストレッチトレーニング
#ストレッチジム

  • #ストレッチ専門店
  • #ストレッチジム