このブログでは、ストレチックス本部著書「70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ」執筆者が、本で書いたことの要点や、書ききれなかったことを、お伝えしていきます。

今回のテーマは「低体重は注意が必要」です。

 

●低体重への注意

 

2025年の4月半ば、日本肥満学会より若い女性は痩せすぎているという警鐘が出されました。

これを報じていたニュース、情報番組で、コメンテーターをされていた方が「肥満、太り過ぎについて啓蒙する学会から、痩せていることについての発表されることが体型を気にしすぎている風潮が現代は強すぎるのでは」といった内容のコメントを目にしました。

痩せていることでマイナス面があるということを考える機会がないことが増えているのかもしれません。

「体脂肪を減らす」「ダイエット」「痩せるためのレシピ」といった情報はたくさん出ているものの、「痩せている人のための体重の増やし方」といったものはほとんどないものと思います。

それもそのはずで、日本では食べ物に困ることはよほどのことがなければないことで、食事内容も欧米化して高カロリー、脂質の摂取が増える、運動量が少なくなり体重が増える、体脂肪が増えるといったことで生活習慣病をはじめとした病気が多くあらわれてしまったことで「痩せる」といった需要のほうが多い、肥満は危険といったことが一般的であるといえるのでしょう。

 

●体格と適正体重

 

老若男女問わず、自分自身の理想的な体重や体型は持っていると思います。

その理想は自分に適しているのかを数値で見てみましょう。

肥満指数といわれるBMI

BMI(Body Mass Index)とは肥満度をあらわす体格指数というもので、健康診断や体重計、体組成計で測定しご存じの方も多いと思います。

計算式は

体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}

であわらされる数値です。

この数値は高い低いで、自分の身長に対して現在の体重が多いのか、少ないのかをみる指標になるものです。

また、標準体重といわれるものは

{身長(m)×身長(m)}×22

で計算されます。

BMIの計算方法は世界共通ですが、肥満の判定基準は各国で異なります。

日本肥満学会では成人の場合、BMIが22を標準としており、もっとも病気にかかりにくい理想の体重としています。

BMIが25以上であれば肥満、35以上では高度肥満、18.5未満のときを低体重としています。

成人では18.5~25未満に入っていれば差があるものの適正体重の範囲になっていますが、70歳以上では適正体重の下限が21.5に変わります。

これは高齢になることで体重が落ち、痩せてしまうと筋肉量の低下、体力の低下につながるとされるからです。

このBMIの計算はインターネットサイトやスマートフォンの健康関連のアプリで普及しているものです。

数十年前はBMIを考えることはなく(知らなかっただけかもしれませんが)、単に周りの同級生が太っている、痩せているといったことでその印象を決めていたものです。

現在では小学生、中高生もすぐにわかるようになっており、その年代の利用者も多いようです。

年齢を重ねてから気にするよりは、健康の知識を得ることは大切で、自分の身体の成長過程に意識を向けることがあれば、もっと運動しようとか、好き嫌いなく食べようとかにつながれば良いものだと思います。

また、取り組んでいるスポーツ、階級制の競技などでは気にするべき数値なのではないでしょうか。

 

●現状と理想をくらべてみると・・・

 

自分の体型の理想と現状を確認するためのテストが健康情報番組で行われていました。

いくつかの体型のシルエットのイラストをみせられて、「今の自分の体型はどのシルエットにあたりますか?」と選んでもらったものに対して、BMIを元にした実際の自分の体型はそのシルエットと違っていたということが数多くありました。

女性で比較的多いのは、そこまで体重が多く見えない方が、やや太めのシルエットのイラストを選び、理想はそれよりも細めのシルエットのものを選ぶ傾向があるということです。

しかし実際BMIからの体格を調べると、現状のスタイルはそのシルエットよりもさらに細めのシルエットが適しているのです。

反対に、男性、または太ってきたという自覚のある方は実際の自分の体格よりもやや細めのシルエットを選ぶ傾向があるそうです。

これは痩せていたい、太っていたくないといった理想をやはり人は持っているものということの表れだといえるものと思います。

もちろん、身長と体重だけでなく、どの部分にどれくらい筋肉や体脂肪がついているか、骨格、肩幅や手足の長さ、テストのときに周りにいた人と比べて考えるといったことがあるのでタイミングによって変わるとは思います。

お気づきだとは思いますが、BMIが適正、または低体重、肥満の枠に入っていてもその方の筋肉量、体脂肪量によって体組成として適正かは変わります。

肥満にあたる数値でも筋肉量が多く体脂肪量が少ない身体であれば見た目としてはがっちりとした筋肉質の体型に見えます。

低体重であっても体脂肪率が高い、筋肉量が少なければ「隠れ肥満」といった体組成といわれるものになります。

 

●痩せていることでの身体への影響は?

 

医療系の大学の調査で、20~39歳に女性職員を対象に、BMIが17.5未満の約40名を対象に栄養状態の評価を行ったというものがあります。

内科的なものでは総コレステロールやリンパ球の低下があり、栄養状態はよいものではなかったという結果が出ていました。

総コレステロールやリンパ球の値の低さは免疫機能の低下につながるとされます。

体格からみて身体が細く風邪を引きやすそうという印象かもしれませんが、ウイルスや細菌に対する抵抗力が足りていないとう状況なのかもしれません。

その他にもビタミンD、ビタミンB12、葉酸などの血中濃度も低い値で、調査研究をされた教授によると、これらは将来的な骨折、骨粗しょう症、不妊、低体重出産のリスクなどにつながる可能性があるということです。

食事の内容の評価では、調査対象になった方たちの9割は炭水化物、タンパク質、鉄分、カルシウムの摂取量が不足していたとされています。

10代から20代女性の身体に対する考え方はこの低体重が増えているという点から集めると、

「見た目が自分の自信になるから痩せていた方がよい」

「周りの目が気になる、SNSで細い人を見る機会が多くそれと比べることがある」

「好きな服を着るときに体型を気にしたくない」

などの意見があるそうです。

日本肥満学会によると、女性の平均BMIはこの30年減少傾向にあり、特に20代を中心とする若年層が18.5未満の瘦せ型の体型に入ることが増えているそうです。

BMIが18.5未満の20代女性は5人に1人となっていて、先進国の中では高い割合になっています。

肥満では「メタボリックシンドローム」がありますが、痩せていることでの健康への影響も考える必要があると報じられていました。

 

●まとめ

 

今は変わっているかもしれませんが、以前、太っていると就職に問題があると判断される国もあるということを聞いたことがあります。

それは「食事や運動、健康を自己管理できていないから、そのような方に仕事を任せられない」という判断をされるからだそうで、職種によっては基準になるのかもしれません。

自分の理想、他者からみた印象などどこに重きを置くかは人それぞれですが、健康のためには身体に適した体重が大切ということなのだと思います。

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ストレッチ専門店ストレチックス
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本部著書&公式ブログ 監修・執筆

本部研修トレーナー 渡辺 久進

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