
このブログでは、ストレチックス本部著書「70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ」
執筆者が、本で書いたことの要点や、書ききれなかったことを、お伝えしていきます。
今回のテーマは「大人も子供も気になる肩こり」です。
●肩こりは子供にも起こっている
ゴールデンウイーク中のこどもの日に合わせ、この数年で低年齢、子供の肩こりが増えているという記事が出されていました。
肩がこるのは年齢によってあまり差がなく、若い方からご高齢の方まで幅広い症状、「年のせい」ということではないものといえそうです。
小学生でも肩こりを訴えるというケースが少なくないようです。
大人になって慢性的になるといつでも肩こりであきらめている方もいるかもしれませんが、子供のうちに肩こりが普通のものだと記憶したまま大人になってしまうパターンもあるのではないかと思います。
大人になればデスクワークが長いことや運動不足、睡眠不足、栄養面といったものが何となく原因になっていると気が付きます。
現代はスマートフォン、タブレット、パソコンというようにデジタルデバイスを頻繁に使うようになっています。
それらを使いこなし、様々な知識を身につけていく子供がいることは、以前はなかなか考えられないものでした。
そしてこのデジタルデバイスは身近に手に取ることがきることで、「毎日使う」「ほぼ毎日使う」という状況が普通になっていることがあり、それが子供の肩こりに影響しているとの見解が情報として出ています。
学校の授業で使用されるだけでなく、家でも頻繁に使われると思います。
スマートフォンで何をしているかといえば「ゲーム」「動画をみる」がやはり多い模様です。
NTTドコモの研究機関であるモバイル社会研究所による、全国の小中学生とその親1300人を対象にした調査(2024年11月)で、小中学生に自分専用にスマートフォン、キッズケータイを持っているかをみると、と小学高学年はスマートフォンの所有が52%と半数を超えたとのことです。

大人でもあるように、パソコンを使うデスクワークが続けば肩がこります。
それと同様のことが子供にも起こりやすいということです。
●子供でも座り時間が長くなる
大人は仕事の関係で1日中パソコンに向かっていることが長く、座っていることも長時間になり、それが運動不足になります。
子供も1日中とまでいかなくても、例えば学校の授業で座っている時間が長くなればやはりそれなりに身体が疲れると思います。
そして地域によっても異なるとは思いますが、学校が終わっても塾にいって座って学習、その他、スマートフォンなどで動画を楽しむ、ゲームをしている(身体を動かすものもあると思いますが)のであればさらに座っている時間が長くなっていると推測されます。
座り仕事が続く大人はもちろん、子供でも肩こりが起こりやすくなる原因の1つが運動不足ということがあります。
また、小学生であれば重たいランドセルを背負っています。
教科書やノートの他、タブレットを持ち運ぶようなことがあればなかなかの重さになっているのではないでしょうか。
とくに小柄な子供であればランドセルの重さや大きさも身体の負荷になります。
体格に合わない大きさや重さのランドセルを背負って通学することで肩こりや通学へ憂鬱感をなど身体の不調を起こす、ランドセル症候群といわれるものもあります。
それ以外に授業やイベント時には荷物が増えます。
大人でもノートパソコンや書類を持ち運んで仕事に出るときは身体が疲れますが、子供でも同じように通学での身体の負担が起こります。

●大人も子供も姿勢が影響
ランドセルによる負担もありますが、運動不足によって起こるのが肩こりです。
肩こりになりやすい姿勢の一つは猫背姿勢があげられます。
今の小学校にあるかわかりませんが、姿勢が悪いかたちで授業を受けていると「背筋を伸ばしなさい」という注意をされることがイメージできます。
筋力のない小学生に姿勢を正して保ちましょうというのはなかなか酷なことで、むしろもぞもぞと身体を動かしているほうが、血流が停滞せずに有効という見解もあります。
主観ですが、血液循環を促すために、本能的に落ち着きなく身体を動かしているのではと思います。
それでも悪い姿勢でずっと座っていれば筋肉への負担は起こります。
大人も子供も筋肉の構成は同じなので、肩や首の筋肉に負担がかかればそこが被害を受けるはずです。
デスクワークでの長時間のパソコン業務、スマートフォンに集中してずっと下を向いたまま、ゲームをするのに背中を丸めて何時間、というように不良姿勢といえるものが続くことは肩こりの原因になります。
子供であれば身体が成長し、骨格が決まってくるのが18歳くらいまでなので、それまでに正しい姿勢を身につけていくことが理想的です。
●背中の丸まりをストレッチで予防
理想的な姿勢には隅々までこだわっていくこともできますが、肩こりに関してまずは肩甲骨と位置と身体の負担を考えていきましょう。
骨格の配列、これは骨盤の傾きや背骨の弯曲の程度などのことですが、これが理想的な位置にあれば姿勢のバランスを保つために余計な筋肉の負担やエネルギーの消費が少なくなるといえます。
肩甲骨は左右、背中側にあります。
理想的といわれるのは背骨から肩甲骨までの幅が7センチ程度です。
背骨側に寄り過ぎていれば背面の筋肉が窮屈になりすぎており、背骨から離れすぎていれば前に向かって引っ張られていることになります。
座っていて猫背姿勢であれば前に向かって引っ張られていることが起こります。
肩甲骨は肋骨、背骨、頭の後頭部につながる筋肉を持ちます。
また腕の骨である上腕骨とのつながりがあるため腕の位置によっても肩甲骨は動かされます。
スマートフォン、パソコンを使っている時には腕は前にきて、肩甲骨も前側に動きます。
そのまま動いていけば腕も肩甲骨も前に外れてしまいますが、身体には筋肉があります。
前に向かう肩甲骨の動きを止めるのが、僧帽筋、菱形筋といった筋肉で、これらが肩こりや肩甲骨周囲のだるさを起こるものになってきます。
僧帽筋は肩こりの際に揉んでもらいたくなる肩甲骨の上側に、菱形筋はなんとなく肩甲骨の内側、背中がカタいといった感じる部分にあります。

前側に向かって動きていく腕の重さを止めておく役割をしていて、ブレーキをかけるように筋力を発揮しています。
一方、前側に向かわせる筋肉は大胸筋、小胸筋、前鋸筋といった筋肉があります。
前に動かしていて筋肉の長さ自体は短くなっていきますが、前かがみになっているようなときは筋力を発揮していることがあまりありません。
重力に任せて短くなるかたちをつくり、それが定着することで肩甲骨の位置も前側で落ち着いてしまうようになります。
この前側に向かう重さを常に止めるために負荷がかかり、僧帽筋や菱形筋といった部分はストレスを受けています。
ランドセルなどの大きく重たいものが背中にあればその重さに対してバランスをとるために頭を前側に出してしまうこともあると思います。
ランドセルでもリュックサックでも適切なベルトの位置にしたり、中身の入れ方を工夫して身体にかかる重みを軽減していくようにしていきましょう。

●姿勢からくる肩こりは骨盤の動きも大切
背中が丸まってしまうのは肩甲骨の位置以外に、背骨を乗せる土台になっている骨盤の影響もあります。
骨盤には前傾、後傾といった前後方向への角度があります。
骨盤の後傾が起こると背骨は下方向に引き下げられることになり、それに伴い背中は丸まったり、背骨の弯曲が減少したりします。
前傾が強くなっても猫背になってしまうことがありますが、日常での楽な姿勢は後傾側で、背中を丸めるということになると思います。
椅子やソファに座って、または床であぐらをかいてスマートフォンやタブレットを使っているときに、骨盤を前傾にする、いわゆる「骨盤を立てる」といったかたちにしておくのはなかなか難しいことです。
成長期の子供であれば背中が丸まったかたちを覚えてしまうとそれが定着し、スポーツをするときにも腰や膝に負担がかかりやすくなることもあります。

子供はもちろん、大人も椅子の高さや机の高さがしっかり合うものを選んだり、スマートフォンやタブレットの置き方を決めたりして頭が下がり過ぎない、目線が下がり過ぎないようにしていけるとよいかもしれません。
そして肩こりを改善するといった目的だけでなく、様々な筋肉や関節、バランス能力や柔軟性といった機能をたくさん使うためには身体を動かすことが有効だと思います。
●まとめ
子供が外で遊ぶ機会が少なくなった、スマートフォンやパソコンが身体を動かすことよりも楽しくなった、塾や習い事がたくさんあり、ストレスが多くなったなど、肩こりをはじめとした不調が出やすいとされています。
肩こりは国民病といわれることもあります。
「風邪」の予防をするように、日常の姿勢や運動で予防していくようにしましょう。
・子供の肩こりが増えている。
・スマートフォンやタブレットを使う機会が多いことも要因の一つ。
・運動不足から肩こりなどの不調がでる。
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ストレッチ専門店ストレチックス
https://stretchex.jp/
本部著書&公式ブログ 監修・執筆
本部研修トレーナー 渡辺 久進
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