このブログでは、ストレチックス本部著書「70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ」執筆者が、本で書いたことの要点や、書ききれなかったことを、お伝えしていきます。

今回のテーマは「未病からの病気の予防」です。

●未病の捉え方

未病というものをご存じでしょうか。

「特に病気もないから健康です。」

「健康診断で数値は正常。」

「病院にいくほどでもないので・・・。」

など、時々、頭痛がする、身体がだるい、関節が痛いといったことがあっても日によりけり、どちらかといえば調子は悪くない、病院にいくような病気にかかっているわけでなければ「健康」と答えることが多いのではないでしょうか。

未病は健康と病気の間の状態で、「まだ病気になっていない状態」という意味を持ちます。

不調を感じていざ医療機関にいってみたものの、「とくに異常なし」「年齢によるもの」といったことで終わりますが、「なんとなく不調」はいつ病気になってもおかしくない状態というとらえかたをされる場合もあります。

仕事や周囲との接しかたにより、ストレスにさらされている、運動をしていない、食生活が整っていないなど思い当たることがあれば、身体にとっては快適なものではありません。

中には朝起きたときから夜寝るまで元気、目覚めたら一日問題なく活動ができるという方もいるかもしれませんが、不調は日常の小さなことが積み重なっているといえそうです。

 

●未病に関わるストレス社会

ストレスはメンタルに影響がかかります。

気分障害を起こすストレスは職場や家庭などの人間関係、仕事や育児で抱えるプレッシャーによるものが大きいといわれます。

その他無意識のうちに受けているストレッサーがありそれが未病を起こす原因にもなるとされます。

天候などによる暑さ、寒さというものは物理的ストレッサーといわれ身体に対して不快感や疲労感をもたらせます。

心理的ストレッサーといわれるものは焦りや不安というものがあげられます。

いくつかのストレッサーが重なることで次のストレッサーを生じてダメージを受けていると思います。

 

●身体を守る運動習慣

 

▼運動不足が不調につながる

 

未病から病気にならないためにはストレスの軽減と体力が必要です。

そこに役立つものが運動です。

人間は動物なのでやはり動かないことはストレスです。

運動不足が身体に与える影響は一般的にいわれるものでも数多くのことがあげられます。

・体重の増加

シンプルに運動不足であればカロリーの消費量が減るために、摂取カロリーとのバランスが崩れ体脂肪の増加につながります。

脂肪量が増えることで生活習慣病のリスクが高まることはよく知られています。

・集中力の低下

運動することで脳の血流が促進されます。

集中力や記憶力の低下は加齢以外にも運動不足がその要因になっているとも考えられます。

様々な運動の組み合わせは脳のいろいろな領域を使うことになり、活性化につながります。

・心血管疾患のリスク

生活習慣病にも当てはまりますが、血圧の上昇やコレステロール値の増加により、動脈硬化や心筋梗塞などの疾患を引き起こすリスクが高くなります。

・筋力低下

日常での運動量がなくなり、筋肉を使う、筋力を発揮する機会が少なくなればそれに合わせて筋力が衰えてきます。

筋力低下が起こることでさらに運動不足になり、骨密度の低下、心肺機能の低下にもつながることがあります。

 

▼日々の生活で身につけたい運動習慣

運動不足が悪いことがわかっていても時間や手間をとることが難しいということもあるものだと思います。

また、はじめてみたもののうまくいかなかったというケースもあります。

まずは自分のライフスタイルに適したものを選択しましょう。

・無理のない目標設定をする

最初からハードな運動を始めようと思っても身体が追い付かずに気持ちよくできることは少ないと思います。

土日の休みのどちらかは軽くウォーキングをする、休みの前の金曜日はジムに行く、一度にたくさんの運動量ではなく疲れを感じる前に切り上げるとったことから徐々に体力に適した量に調整しましょう。

体重を減らすといった目標でもまずは-1kgというようにして、その延長であと1kgと少しずつ身体が変化させるように無理ない設定をしましょう。

・日常生活に運動を組み込む

通勤時や昼休みに階段を使うなど「ついでに運動」することで運動量を維持しましょう。

次の信号までは早歩きをする、信号を待たずに歩道橋を使うなど、短い距離や時間でも少し強度がかかるように普段使っていない体力レベルのことを取り入れてみましょう。

・記録をつける

詳細に運動内容を記録しなくても、毎朝、体重を測りメモをとる、歩数を測り目標達成したらカレンダーにマークをつけるなど継続できていることが見てわかるものをつくってみましょう。

健康関連のスマートフォンアプリなどもあり、体重や食事を記録するとポイントがたまるといったものもあるので活用してみるのも良いと思います。

 

●予防医学からリスクの低下を考える

 

▼予防医学からみた食習慣

 

予防医学は、病気にならないことに焦点を当て、病気にならない身体をつくること、病気の早期発見に焦点を当て、健康診断や人間ドックを定期的に受けて早期治療を行えるようにすること、病気の再発予防や回復に焦点を当てる、病気になってしまった後の行動にわけられます。

特にはじめの病気になっていない、未病の段階でできることをしておくことが大事です。

若いころとくらべると何となく変わってきたという感覚があるかたもいると思います。

年齢を重ねていくことで自分の身体に敏感になる必要があったほうが病気を防ぐことにつながります。

WHOによると平均寿命のランキングはスペイン、キプロス、イタリアといった地中海沿岸の国が上位に入っています。

それらの地域で食べられているものが「地中海食」と呼ばれるものです。

研究によると心筋梗塞などの心臓病、脳卒中、認知症、うつ病、糖尿病の発症のリスクが減少していることがいわれています。

地中海食は2010年に世界無形文化遺産に登録されている、伝統的な健康な食事として世界的に知られているものです。

その特徴は、新鮮な果物、野菜、豆類、ナッツ類をたくさん食べる、オリーブオイルの使用が多い、全粒穀物を使う、魚介類を多く食べるといったことがあります。

栄養面で野菜、果物に含まれるビタミンCや食物繊維、カリウム、葉酸といった抗酸化物質、ナッツ、オリーブオイル、魚介類から良質の油をとれるといったことがあります。

 

▼注意が呼びかけられるもの

病気にならないためには何をとるかよりも、何を減らすかという視点が大事だという考えがあります。

日常的に食べているものが身体にとっては負担になることがあり、それが調子を崩してしまうことにもなります。

比較的、摂取を減らしたほうがよいものとしていわれているものの一つに「トランス脂肪酸」というものがあります。

これはマーガリンやお菓子類によく使われているものです。

原材料に記載されている「ショートニング」はトランス脂肪酸という油です。

WHOが食品に含まれるトランス脂肪酸の一切の排除を世界各国に呼びかけるほど人体に悪い影響を与えると考えられる成分です。

悪玉コレステロールの増加、心筋梗塞や心臓病のリスク、糖尿病、認知症のリスクが上がるといったことがいわれています。

また、注意が呼びかけられているものが加工肉です。

これはWHOの付属研究機関であるIARC(国際がん研究機関)が警戒すべき食べ物としてあげており、加工肉の摂取は発がん性があるとされています。

それ以外にも、「過度の飲酒」、「塩分過多」など注意すべきことを探せばきりがありませんが、習慣的に摂ってしまっているものを見直すなどで、身体に蓄積される負担が抑えられていくことで、不調状態から回避できることがあるかもしれません。

 

●まとめ

 

医療が進歩して様々な病気の治療ができるようになりました。

それでも病気にならないことがやはり一番で、その原因も日常の運動や食事の習慣にあることがあります。

そして運動も食事も何かを変えたら体質がすぐに改善されたり、悪いところが急になくなったりするわけではなく、効果がすぐに出るものではありません。

今の不調、そして将来の不調や病気に対しての一つの策として考えて見ましょう。

・未病は健康と病気のあいだにあたる。

・運動習慣は不調を防ぐ策になる。

・健康のためには取り入れるだけでなく、減らすことも必要。

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ストレッチ専門店ストレチックス
https://stretchex.jp/

本部著書&公式ブログ 監修・執筆

本部研修トレーナー 渡辺 久進

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