
このブログでは、ストレチックス本部著書「70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ」で書いたことの要点や、書ききれなかったことを、お伝えしていきます。
今回のテーマは「身体の歪みと腰痛の関係性」です。
なぜ40代から「姿勢」が崩れやすいのか?
加齢による筋力低下と柔軟性の低下
40代に入ると、骨格を支える筋力(特にインナーマッスル)が徐々に衰え、背骨や骨盤の位置が安定しにくくなります。筋肉量の減少により姿勢が前かがみになりやすく、腰や背中への負担も増加します。特に腹筋と背筋のアンバランスが進むと、骨盤の傾きが定着し、慢性的な腰痛を引き起こしやすくなります。
また、柔軟性の低下も見逃せません。関節の動きが悪くなると、ちょっとした動作でも筋肉や靭帯に負担がかかりやすくなります。姿勢を保つための可動域が狭くなれば、自然と無理な姿勢になってしまい、腰痛の原因になるのです。
日々の生活の中で運動習慣が減っていく40代では、筋肉の弾力性や関節の動きが年々衰えていきます。若い頃は無意識でも保てていた正しい姿勢が、意識しなければ保てないものに変わるタイミングがこの年代です。
デスクワークやスマホ姿勢の影響

日常生活ではスマートフォンやパソコンを使用する時間が増え、無意識のうちに猫背や巻き肩姿勢になりがちです。この姿勢では、頭が前に突き出ることで腰にかかる負担が約3倍に。長時間の座りっぱなしや前かがみ姿勢は、腰痛を引き起こす大きな要因のひとつです。
また、仕事や家事で同じ姿勢を取り続けることで、筋肉が硬直し、姿勢を保持する力がさらに弱まります。特に40代女性は、仕事と家庭の両立で体を酷使しがちなため、知らず知らずのうちに「悪い姿勢」が癖になっていることもあります。
スマホを操作する姿勢では、首が前に出た「スマホ首(ストレートネック)」の状態になり、背骨全体のバランスが崩れます。こうした生活習慣の積み重ねが、姿勢の乱れと腰痛を引き起こしているのです。
姿勢が悪いと腰痛が起こる理由
骨盤の歪みと腰への負担
悪い姿勢が続くと、骨盤が前傾・後傾し、背骨の自然なS字カーブが崩れてしまいます。その結果、腰椎にかかる圧力が増し、筋肉の緊張や疲労が蓄積されて慢性的な腰痛へとつながります。
特に骨盤後傾の姿勢では、腰椎の動きが制限され、腰回りの血流も悪化。これが続くと筋肉が固まり、朝起きたときや長時間座った後などに痛みを感じやすくなります。
さらに、姿勢が崩れることで体重の重心もズレやすくなり、腰だけでなく膝や足首にも負担が及ぶことがあります。結果的に、腰痛だけでなく全身の不調につながる恐れがあります。
腹筋・背筋のバランスが崩れると?
姿勢を維持するためには、腹筋と背筋のバランスが重要です。どちらかが弱くなると、身体全体の支持力が低下し、無理な体勢を取ることに。これが腰部に過剰な負担をかけ、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアのリスクを高めてしまいます。
特にインナーマッスル(腹横筋・多裂筋など)が弱まると、表層の筋肉だけで体を支えることになり、動作のたびに腰へ負担が集中します。これを防ぐには、日常的に正しい姿勢を意識しながら、体幹を鍛えることが重要です。
また、呼吸とも深く関係する横隔膜の柔軟性も見逃せません。浅い呼吸が習慣化すると、インナーマッスルへの刺激も少なくなり、姿勢保持力がますます低下します。
姿勢改善で腰痛知らずに!40代女性のための習慣5つ
① 1日1回「骨盤立て直しストレッチ」
腰痛対策の基本は骨盤の位置を整えること。このストレッチは、骨盤のゆがみを改善し、姿勢の土台をつくる習慣になります。
やり方:
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仰向けに寝て膝を立てる。
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骨盤を前後にゆっくり傾け、背中と床の隙間を感じる。
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これを10回繰り返す。
効果:
・骨盤の可動性が高まり、姿勢が安定しやすくなる ・腰まわりの筋肉がゆるみ、腰痛が軽減される ・朝起きた直後や寝る前に行うと効果が高まる
② 立ち姿を整える「壁ピタ姿勢チェック」

壁に背中をつけて姿勢を確認することで、自分の体のクセに気づくことができます。
やり方:
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かかと・お尻・背中・後頭部を壁につけて立つ。
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腰と壁の間に手のひら1枚が入るか確認。
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自然な背骨のカーブを意識しながら30秒キープ。
効果:
・正しい姿勢を身体にインプットできる ・立ち姿の癖をリセットする習慣になる ・日常の立ち方が美しくなり、自信にもつながる
毎朝鏡の前で1分間行うことで、姿勢への意識が高まりやすくなります。スマホを使う前や出かける前に取り入れるのがおすすめです。
③ スマホ姿勢をリセットする「胸ひらき体操」
前かがみ姿勢で縮こまりがちな胸まわりを開くことで、自然と背筋が伸び、腰の負担も軽減されます。
やり方:
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両手を背中で組み、肩甲骨を寄せながら胸を開く。
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鼻から息を吸いながら5秒キープ。
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口から息を吐いて脱力。5回繰り返す。
効果:
・巻き肩・猫背の改善 ・深い呼吸ができるようになり、疲労感が軽減 ・肩こりや首こりの予防にもつながる
肩甲骨まわりを柔らかく保つことで、姿勢全体が自然に整いやすくなります。
④ インナーマッスルを鍛える「ゆる腹筋」
体幹を支えるインナーマッスルを鍛えることで、姿勢保持力が向上します。
やり方:
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仰向けに寝て膝を90度に立てる。
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お腹をへこませたまま、片脚ずつ床からゆっくり持ち上げる。
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腰が反らないよう注意しながら、左右交互に10回ずつ。
効果:
・腹横筋が活性化し、腰椎の安定性が向上 ・姿勢を保ちやすくなり、腰痛予防につながる ・体幹力がアップし、日常動作がラクになる
日中でも椅子に座ったままお腹をへこませる練習を取り入れると、自然に体幹が意識できるようになります。
⑤ 姿勢を保つ「ながら深呼吸習慣」

姿勢を整えたまま呼吸を意識することで、自律神経も整い、心身ともにリラックスできます。
やり方:
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椅子に浅く腰かけ、背筋を伸ばす。
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鼻から5秒吸い、口から7秒かけて吐く。
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テレビを見ながら・電車の中など、日常のすきま時間でOK。
効果:
・呼吸筋が働きやすくなり、姿勢が崩れにくくなる ・ストレス緩和や集中力アップにも効果 ・副交感神経が優位になり、睡眠の質も向上
この呼吸法は寝る前にもおすすめ。リラックスした状態で眠ることができ、翌朝の疲れが軽減されやすくなります。
まとめ|習慣化すれば未来の姿勢も変わる!

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40代女性は筋力低下や生活習慣により姿勢が崩れやすく、腰痛リスクが高まる
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姿勢改善には骨盤の調整・体幹強化・呼吸の質がカギ
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日常生活の中で取り入れやすい「5つの習慣」を継続することで、腰痛知らずの快適な体をつくることができる
今のあなたの姿勢は、これまでの生活の積み重ね。そして、未来の姿勢は、今日からの習慣で変えられます。無理なく続けられる小さな積み重ねを、大きな変化につなげていきましょう。
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