代謝を落とさない簡単ストレッチ3選

このブログでは、ストレチックス本部著書「70歳からのゆる～い筋トレ＆ストレッチ」で書いたことの要点や、書ききれなかったことを、お伝えしていきます。

今回のテーマは「食欲の秋でも太らないためには」です。

はじめに

秋になると「なんだか食欲が止まらない」「少し油断したら体重が増えていた」という声をよく耳にします。
特に40代女性にとっては、年齢による基礎代謝の低下・ホルモンの変化・運動不足 が重なり、食欲の秋は“体重増加の落とし穴”になりがちです。
しかし、日常にちょっとしたストレッチを取り入れるだけで、代謝を維持しながら秋の食欲と上手に付き合うことができます。
今回は、ストレッチ専門家の視点から「秋に太りやすい理由」と「代謝を落とさないストレッチ3選」を徹底解説します。

なぜ秋は太りやすいのか？

1. 基礎代謝の“季節変動”

人間の基礎代謝は季節によって変化します。一般的に冬は体温を維持するために基礎代謝が上がりますが、秋はまだ体が「夏モード」に近いため、代謝が低めにとどまっている時期。つまり、摂取カロリーは増えるのに消費は増えにくい状態なのです。

2. 食欲を増やすホルモンと脳の働き

秋は日照時間が短くなり、幸せホルモン「セロトニン」が減少。セロトニンは“食欲を抑える”役割もあるため、不足すると甘い物や脂っこい物を欲しやすくなります。さらに、セロトニンの材料となる「トリプトファン」を補うために炭水化物を多く欲する傾向があり、結果として糖質過多の食生活に傾きがちです。

3. 秋の味覚イベントと心理的要因

「実りの秋」と言われるように、サンマ・栗・さつまいも・新米など、炭水化物や脂質を含む旬の食材が豊富に登場します。また、季節限定スイーツや飲食イベントが多いのも秋の特徴。
40代女性は仕事や家庭でのストレス解消を“食べる楽しみ”に求めやすいため、心理的にも食欲にブレーキをかけにくい時期となります。

4. 運動量の減少

夏は薄着や体型意識から「ダイエットしよう」という気持ちが強まりやすい一方、秋は涼しくなって油断しやすくなります。休日は食事イベントや家でゆっくり過ごす時間が増え、結果的に活動量が低下。40代は筋肉量自体が減りやすいため、同じ食事をしても若い頃より脂肪が蓄積しやすいのです。

5. 女性ホルモンと自律神経の関係

40代は女性ホルモン（エストロゲン）の分泌が不安定になる時期。エストロゲンには脂質代謝を促す作用があるため、減少すると脂肪が燃えにくくなります。また、自律神経も乱れやすくなり、血流や体温調整がうまくいかず、代謝そのものが落ち込みやすいのです。

40代女性が代謝を落とさないために必要なこと

大きな筋肉を動かす
太もも・お尻・背中など、エネルギー消費の多い筋肉を意識的に刺激しましょう。
血流とリンパを整える
ストレッチによって巡りが改善されると、酸素と栄養が行き届きやすくなり、代謝が高まります。
ホルモン変化をサポートする生活
40代女性は女性ホルモンの減少により自律神経が乱れやすくなります。ストレッチや深呼吸で副交感神経を整えることが重要です。
「短時間でもいいから毎日」を習慣に
特別な運動ではなく、1分・3分のストレッチを積み重ねることが代謝維持のカギです。