このブログでは、ストレチックス本部著書「70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ」で書いたことの要点や、書ききれなかったことを、お伝えしていきます。

今回のテーマは「温泉とストレッチの関係について」です。

はじめに

「温泉に入った日はよく眠れる」「体が軽く感じる」──そんな経験、ありませんか?
温泉の温熱効果は、血流を促し、筋肉をゆるめ、自律神経を整える自然のセラピーです。
さらに、そこにストレッチを組み合わせると、姿勢改善や代謝アップ、冷えやコリの軽減といった効果が倍増します。
本記事では、ストレチックス本部技術責任者として、著書『70歳からのゆる~い筋トレ&ストレッチ』でも触れられなかった、
温泉×ストレッチの新習慣を紹介します。
入浴前・入浴中・入浴後、それぞれに適したストレッチを行うことで、“整う体”をつくりましょう。

温泉がストレッチと相性抜群な理由

温泉は「温める・浮かせる・癒す」という3つの自然効果を持っています。
この3要素が、ストレッチの効果を最大限に引き出す鍵になるのです。

1. 温熱効果で筋肉と関節がゆるむ

お湯に浸かることで、体温は約1℃上がり、筋肉や関節まわりの血流が大幅に増加します。
血流が良くなると、筋肉内の老廃物(乳酸など)が排出され、硬くなった筋膜や腱が柔らかくなります。
その結果、体は“伸びやすく”“ほぐれやすい”状態に整い、ストレッチを行うタイミングとして最適なコンディションになります。
特に肩・腰・股関節など、日常で使いすぎて硬くなりがちな部位は、温泉の温熱によってわずか数分で可動域が拡大。
同じストレッチでも、お湯に浸かりながら行う方が、効果は約1.5倍になるというデータもあります。
つまり、温泉はまさに“天然のウォーミングアップ装置”なのです。

2. 浮力効果で無理なくストレッチできる

水中では体重が約10分の1まで軽くなるため、関節や筋肉への負担が大幅に減ります。
たとえば、地上で膝や腰に痛みを感じる人も、温泉の中ならスムーズに動かすことができるのです。
浮力が支えてくれることで、「力を抜いた状態で伸ばす」という理想的なストレッチ姿勢が自然にとれます。
これは、ストレッチ専門家の私たちが施術で最も大切にしている“脱力の質”を自分で再現できる状態でもあります。
特に中高年女性に多い「関節のこわばり」や「動かすと痛い」という悩みを持つ方には、温泉ストレッチは非常に安全で効果的。
まさに“重力から解放されるリハビリ空間”と言えるでしょう。

3. 水圧効果で血液とリンパの循環が促進

お湯の水圧は、全身に“やさしいマッサージ”をしているような状態をつくります。
足先から心臓方向へと自然に血液が押し戻され、静脈やリンパの流れが改善。
その結果、むくみの解消や代謝アップにもつながります。
特にストレッチで筋肉を伸ばすタイミングと水圧の刺激が重なることで、
血流の循環が効率よく高まり、ストレッチ後の温かさが長時間続きやすくなります。

4. 精神的リラックスで“副交感神経ON”

温泉に入ると、「ふぅ~」と自然に息が抜けるような心地よさを感じますよね。
これはまさに、副交感神経が優位になったサイン。
ストレッチの呼吸と組み合わせることで、自律神経の切り替えがスムーズに行われ、
体だけでなく心の緊張までやわらぎます。
現代女性の多くは、仕事・家事・育児で常に交感神経が優位(=緊張モード)になりがち。
温泉ストレッチは、呼吸・体温・筋肉・神経という4つの側面から「整う感覚」を呼び覚まします。
これは単なるストレッチではなく、**“深呼吸するリセット習慣”**なのです。

入浴前:体を目覚めさせる「めぐりストレッチ」

入浴前は、冷えた体を軽く動かして“血流スイッチ”を入れるのがポイント。

●肩甲骨寄せストレッチ(猫背改善・呼吸を整える)

  1. 背筋を伸ばして立ち、両腕を後ろで組む

  2. 肩甲骨を寄せながら胸を開く(5秒キープ×3回)
    👉 胸が開くと呼吸が深くなり、副交感神経の働きがスムーズに。

●ひざ曲げ伸ばし(下半身の血流促進)

  1. 壁や手すりにつかまり、片脚ずつゆっくりひざを曲げ伸ばす

  2. 太ももの前と裏の筋肉を意識(左右10回)
    👉 お湯につかる前に下半身を温め、のぼせを防ぎます。

入浴中:お湯の力でゆるめる「ほぐしストレッチ」

温泉中は血流が最大限に高まり、筋肉も柔らかくなっています。
このタイミングで行うストレッチは、1日の疲れを一気にリセットする最高の時間。

●首ゆらしストレッチ(肩こり・自律神経の安定)

  1. 湯船のふちに背中をあずけ、両手を太ももに添える

  2. 顎を軽く引き、首をゆっくり左右に倒す(5往復)
    👉 首まわりの血流が整い、目の疲れや頭痛にも効果的。

●体側のばし(ウエストライン・姿勢改善)

  1. お湯に浸かりながら、片腕を上げて体を横に倒す

  2. ゆっくり呼吸をしながら15秒キープ
    👉 背骨から脇腹まで伸ばすことで、姿勢が美しく整います。

●ひざ抱えストレッチ(腰・股関節の緊張解消)

  1. 湯船の中で片膝を抱え込み、胸の方に引き寄せる

  2. 10秒キープして反対側も同様に
    👉 腰回りの筋肉がゆるみ、腰痛・坐骨神経痛の予防にも。

入浴後:体を整える「安定ストレッチ」

温泉から上がった後は、体温が高く柔軟性がピーク。
この時間帯に深呼吸を取り入れながらゆったり伸ばすと、疲れを翌日に残しません。

●前ももストレッチ(太もも・骨盤矯正)

  1. 立った状態で片足を後ろに引き、足首を持つ

  2. ももの前側が伸びるのを感じながら10秒キープ
    👉 骨盤が立ち、姿勢改善にも効果的。

●ふくらはぎ伸ばし(血流・冷え対策)

  1. 壁に手をついて片足を後ろに伸ばし、かかとを床につける

  2. ふくらはぎが気持ちよく伸びるまで20秒キープ
    👉 温泉の温まり効果を長持ちさせ、翌朝のむくみを予防。

●胸ひらき呼吸(快眠ストレッチ)

  1. ベッドや床に座り、両手を背中で組んで胸を開く

  2. 鼻から吸って、口から長く吐く(5呼吸)
    👉 副交感神経が優位になり、ぐっすり眠れる準備が整います。

温泉ストレッチのポイントと注意

  • 呼吸を止めずに、ゆっくり伸ばす

  • 痛気持ちいい範囲で止める(無理に伸ばさない)

  • 入浴前後の水分補給を忘れずに

とくに40代以降は、筋肉の水分量が減りやすく、脱水や筋けいれんのリスクが上がるため、こまめな水分補給を意識しましょう。

温泉×ストレッチが叶える「3つの変化」

  1. 姿勢が変わる
    胸を開き、背骨が整うことで呼吸が深くなり、代謝が自然にアップ。

  2. 冷えに強くなる
    筋肉が柔らかくなり、血流が促進されることで末端まで温かさが届きやすくなります。

  3. 眠りの質が上がる
    副交感神経が働き、睡眠ホルモン「メラトニン」がスムーズに分泌。翌朝の目覚めが軽くなります。

まとめ|“動く休息”で体が整う温泉時間

温泉は、ただのリラックスタイムではありません。
筋肉をゆるめ、呼吸を深め、心と体を整える“動く休息”の時間です。

  • 入浴前:血流を促す準備ストレッチ

  • 入浴中:お湯の力でゆるめるストレッチ

  • 入浴後:姿勢と睡眠を整えるストレッチ

これを習慣にすることで、**「疲れにくい・冷えにくい・姿勢が整う体」**が自然に手に入ります。
忙しい毎日の中でも、温泉に浸かるひとときを「自分を整える時間」として使ってみませんか?
ストレッチ専門家として断言します──温泉は最高の“天然ストレッチルーム”です。

 

 

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ストレッチ専門店ストレチックス
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